未来巨匠は言った。
「師よ、一緒の写真を撮っていただけますか?」
「汝、一緒の写真を所望か。今日はアポフェスTシャツも着ておるしな。よかろう」
「師よ、早くお願いいたします」
「汝、私の中華製タブレットの起動が遅いのを知っておるはず···あれ?汝は!」
「師よ、トオイでございます。菅沼くんと一緒の写真、ちゃっちゃとお願いいたします」
近くにいたなんの罪もないK崎嬢まで巻き込んでポーズを取る弟子たちを、師はようやく起動したタブレットで写真に納めた。
「では、次は私が···」
「師よ、ありがとうございました。ついでにこの写真をFacebookにでもアップしていただければ師への尊敬の念が尽きることはないでしょう」
「う、うむ・・・まぁよかろう。汝たち、子供の頃と同じように仲良きことは善いことであるぞ。いつまでも仲良く切磋琢磨・・・って聞いとらんのかーい!ど、どこにいったのだ・・・」
もうどこにも見当たらない弟子たちを探すのをあきらめて、師はティアラこうとうを後にしたのだった。
その跡をたどれば住吉駅にたどりつけるほどの涙が師の頬を伝った。
以上です!編集長~~~!!