キンツマブログ…のはずが、ほぼキンツマの夫によるブログ。

ギターカーニヴァル 2019 

四半世紀ほど前、

 

「ギター界で成功する人は『大』という字がつく人が多い」

 

と言われたことがありました。

 

当時からスターだった、鈴木介、萩康司、そして木村

 

それなのに軽率に点を足して大切な私の名前を「大」ではなく「太」にしてしまった我が両親を恨みました。

 

そのことを両親に訴えたら

 

『犬』にしなかっただけでもありがたいと思え!」

 

と逆ギレされ、今でもこの話は「キム家3大悲話」のひとつとして語り継がれています。

 

さて、そんな「3大ギタリスト」の一人、木村大さん。

今回のギターカーニヴァルではあのBOWWOWの名ギタリスト山本恭司さんとの共演です!

一体何をやるのか、大変楽しみでございます!

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出没!アポ街ック天国

こんにちは。
キンツマの夫、第1アーチストのキムです。

この一カ月で3回目の長野県、先月は長野市と上田市、今回は千曲市に寄せていただきましたー!

 

第5回目になった、篠ノ井高校と上田染谷丘高校のギターマンドリンクラブ合同練習会に、なんとわたくしがゲストで呼ばれたのでした。

合同合奏の迫力あるアンサンブルに圧倒されました!

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4月1日 その4

今日から4月、ということでもう先月の話になってしまいますが、一昨日の日曜日は、「埼玉の白金台」と称されるオシャレタウン、みずほ台で催された「ねずみの会」にゲストとして招かれて、アマチュアギタリストの皆さんの演奏の講評と、15分ほど私も演奏させていただきました。

6時間に及ぶ長いイベントでしたが、皆さんの演奏は素晴らしく、その後の打ち上げも含めて大変楽しく充実した一日でした。

 

さて、今日は「東京の浦和」と呼ばれるほどのオシャレタウン、成増で催された「ナメクジの会」にゲストとして招かれて、演奏と塩かけをさせていただきました。

参加者の皆さんの様子はこちら

 

塩をかけて自分に合った弦長にまでナメクジを収縮させて演奏します。

サイズは良くなったのですが、とにかくすべるので大変でした。

次回はすべり止めのゴムシートを持参したいと思います。

 

4月1日 その3

一昨年発売したわたくしのCD「ギタロマニーの凱旋」ですが、カセットテープでの販売はないのかと問い合わせが殺到していたので、このたびいよいよカセットテープでの販売を開始いたします。

 

妻と二人で家庭用CDラジカセでダビングして、コンビニで縮小カラーコピーしたCDジャケット画像をひとつひとつハサミで切り取って装着するという完全手作業ゆえ、少しお時間がかかりますがもうしばらくお待ちください。

 

 

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4月1日 その2

今日から4月になりました。

アポヤン道ニュースの時間です。

 

昨年、アポヤン道ギターフェスティバルの様子が間違って掲載されてしまったことで廃刊に追い込まれた月刊「現代ギター」、問題の10月号から半年、たくさんの情報が寄せられましたが、エチュード戦士ペロワちゃんZらしき人物のプライベート写真を入手しました。

 

現在、人物の特定を急いでおりますが、有力な情報はなく、国籍や通っている美容院も不明で関係者は戸惑いを隠せない様子です。

 

長らくペロワちゃんZであろうと疑われていた埼玉県在住のギター講師の男性(51歳)は

 

「これで疑いが晴れた。ここ数年は生徒が激減、残った生徒たちも月謝の値下げを要求したり、月謝のお釣りを渡すまで教室に居座ったり、レッスン中に私が居眠りしていると無理やり起こしたりとやりたい放題で、途方に暮れていた。今月から早速レッスン代を値上げする。」

 

と喜びと決意を語っていました。

 

次のニュースです。

今年のアポヤン道ギターフェスティバルは、場所を大阪に移し、「第1回アポヤン道楽ギターフェスティバル ~カニサレスを讃えて~」と名前を変えて開催されることが決定しました。

出演は、地下活動、ヴィブラー党、ロード・オブ・アポヤン、タンゴ・グレリオ、トレモロード第三章、Gen-Note、エチュード戦士ペロワはんZ…ほか、知らない人以外は誰でも知っている大物アーチストが参加し・・・

4月1日 その1

4月になりました。

いよいよ我々「日本アポヤンド研究開発機構」は「日本アルアイレ研究開発機構」として生まれ変わります。アルアイ礼に始まり、アルアイ礼に終わる、清らかな心の育成と丈夫な爪の育成を目指します。

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下高井戸シネマでの攻防

キンツマの夫、第1アーチストのキムです。

ピエール瀧と同じ誕生日で、若手ギタリストからは「ヨッパライオジサン」として親しまれているジェントルマンS田さんからの情報で、明日で終了の「ピアソラ 永遠のリベルタンゴ」をキンツマと一緒に観にいきました。

 

続けて上映する映画がなんと、フレンチシャンソンを代表する歌手、バルバラをテーマにした「バルバラ ~セーヌの黒いバラ~」だったので、これ幸いと二本続けてみることに。

夫婦50割引は助かります。

二本観ても二人で4000円です。

 

さて、映画はどちらも素晴らしく大満足であったのですが、観客の大半を占める恐れ知らずの境地に達したと思われるご婦人方の、なんと言ってよいのでしょうか、殺伐としたやり取りも、なかなか面白かったです。

 

「ピアソラ~」開映前、通路側の一席に自分の荷物を置いて、そこに座りたいと申し出た若い女性を

 

「こんなに空いているのになんでここなの?」

 

と言って追い払うマダム。

その前に若い女性が、暗いから気がつかずに通路側の席の荷物の上に座っちゃって怒っていたのもあるんでしょうけど、なかなか高度なイケズでした。

「こんなに空いている」ってほど空いてもいなかったところもポイント高いです。

イケズマダムは上映開始後に何故か長い間、ガサガサと席で雑音を出しはじめ、しばらく待っていたのですが、さすがに3回目の時はこちらも振り向いて威嚇せざるを得なかったです。

暗くて見えませんでしたが、もしかしたら勝利のダンスでも踊っていたのかもしれません。

 

続きまして、「バルバラ~」開映、あれだけ事前にアナウンスされていたのに、映画が始まってからようやく携帯電話の電源を切り始めるマダム。

 

それを見て

 

「携帯電話の電源切ってください!」

 

と、もうすぐ電源切れるところなのにそこそこ大きく厳しい声で注意する同じ列のマダム。

 

「いま切ってるところなんだけど!」

とケンカを買ってしまうマダム。

 

映画本編も終わり、エンドロールが始まるや否や、

「さっきは悪かったわね」

と若干嫌味っぽく謝って席を立つ、先ほどケンカを買った携帯電源時間差切りマダム。

 

すかさず

「うるさい!」

と完全にケンカで返す道徳警察的マダム。

 

しばらくいざこざしたあと、携帯マダムがそのまま退場。

 

そうすると道徳マダムの反対側にいた人(知り合いではなさそう)が

「わたしもあの人、始まる前からおかしいと思ってたのよ!」

 

と加わりだし、エンドロールが流れているのに携帯マダムの悪口で盛り上がり始め、二人に増殖した道徳マダム。

 

声もどんどん大きくなり、とうとう劇場係の人が注意に来て、道徳マダムたちがマナー違反をするというオチまでしっかり決まり、それはそれは見事なエンディングでございました。

 

今度はみんなで寄席に出てコントでもやったらいいかも。

 

夫婦50割引でここまで観れて、大変お得感にあふれた平日昼間の下高井戸シネマから、レポーターのキムがお送りいたしました

ヲタマグネットZ

 

♫ つかもうぜ! 戸田マンホール!♫

 

オッス!オラ、戸田のマエストロ!

今日はキム斗雲に乗って荒川を越えて

東京の早稲田に行ってくっぞ!

 

「何しに行くんや?」とキンツマに聞かれて

 

「う、打ち合わせに決まってるじゃないか…」

 

って、オラついついうろたえてしまったぞ。

 

うひょー、お、おっかねー!キンツマはもしかしたら魔人ブウかもしんねぇぞ。(下の画像参照)

 

とにもかくにも、どんなアドベンチャーが待ち受けているのか、オラ、なんだかゾクゾクすっぞ!

 

 

 

 

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早稲田巡り

「ガンバッテ~!」
初めて会ったそのイタリア人のシニョーレは山盛りのリガトーニの皿をわたしの目の前に置いてそう言うとニヤリと笑った・・・。

 

実はキンツマと高田馬場に来ているのだが、時間的にまずは腹ごしらえである。キンツマが目星をつけたイタリア食堂に来ているのだ。

 

しかしこのパスタ、さすが大盛りは+400円だけのことはある。

 

シニョーレの「ガンバッテ~!」は「食えるもんなら食ってみろ」であろう。


10分後に皿を取りに来たシニョーレはとっくに食べ終わり涼しい顔で本を読んでいた私を見て「サスガ―!」と感嘆の声をあげた。


初対面の名も知らぬ疲れた中年男の私のどこを評価して「サスガ―!」といったのかは不明だが、褒められて悪い気はしない。今日はなかなか調子が良いようだ。

 

 

 

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ある師走の記録。

キンツマの夫、「キンツマン」こと、第1アーチストの金庸太、またはキム・ヨンテ、そしてキンちゃん、まれにヨン様です。

先週末の金曜日は千葉県の某女子大学での授業のあと、わたくしがひっそり生息させていただいているクラシックギター業界の最大手出版社である某GG社主催の忘年会に参加させていただきました。

某GG社の某GG学院の某講師の一員ということで毎年この時期にお声がかかっているのですが、もしかしたら忘年会は盆と暮れに二回あって、暮れの方にしか呼ばれていないのかもしれません。

いずれにせよ、さほど某GG社に貢献していないのにも関わらず、接待していただけるとのことでよろこんで出かけていったのですが、たくさんの同僚講師やその他のギタリストも集まっておりました。

最近は、打ち上げや飲み会には昔ほど参加しなくなっているので、ギタリスト同士でお話しする機会も年に数度しかなく、なかなか貴重な機会になっております。
旧交を温めたり、情報を交換したり、ユニフォームを交換したりしたのかもしれません・・・っていうか楽しすぎてテンション上がって最初からわーっと呑んじゃったので何をしゃべったのかよく憶えていません。
誰がいたかもよく憶えていません。
せっかくの情報もユニフォームもありません。

もしかしたら私もいなかったのかもしれません。

 

さて、そんな楽しい時間の合間に、恒例のプレゼント獲得大会がありました。
例年だとS会長とのジャンケン大会なのですが(S会長はジャンケンがめちゃくちゃ強い!)、今回は事前に番号札が配られて、くじ引きになりました。

今回はなんと!!
私がヨーロッパ留学を終えてすぐに某GG学院講師に採用してもらい、勤続18年目、金族51年目にしてとうとう一等賞の商品券10000円分をゲットーー!


翌日、12月15日の結婚11周年記念日前日にありがたい運に恵まれました。
ここはいつもお世話になっている某GG社の某GGショップで買い物をするべきところでありますが、某GGショップでは使えないそうなので、ここは泣く泣く某キンツマ代表に献上させていただこうと思います。

 

くじ引きでのわたくしの番号であった16番は来年のラッキーナンバーとして覚えておきます。

 

 

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コンサート→ゴルフ外交

キンツマの夫、第1アーチストのキムです。

 

最近、ソロコンサートが続いたので練習に明け暮れていた気がしますが、もしかしたら気のせいか、夢でも見たのかももしれません。

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孤独なるグルメ

爪の長さや弦の選択に囚われず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、ギタリストは自分勝手になり、自由になる。

平日の昼間に誰にも邪魔されず、気を遣わずものを食べるという孤高な行為。

この行為こそが、ギタリストに与えられた最高の癒し、と言えるのである。

 

お、まだ松戸での仕事まで3時間ほど空いている。

なんだか強力に腹が減ってきたぞー。

 

夕焼けだんだんか、なつかしいなぁ。

 

 

 

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聖なる傘の物語

「傘」というものは 『雨をよけるため』ではなくて、もはや『どこかに置き忘れるため』に存在するのではないかと私は疑っている。

傘業界の陰謀で、なぜか自分の近くには置いておきたくないような気分にさせる薬品が傘の至る部分に塗布されているはずだ。

100円ショップで売っている傘でさえ置き忘れてしまうのだから、薬品のコストはずいぶん低いのだろう。業界全体の血のにじむような汗と涙の結晶だと思う。悪い奴らの絶え間ない努力にだけは敬意を表したい。

 

私は体質的にこの薬品に過敏に反応するようだ。

傘を購入して一度も開くこともないまま、どこかにおいてきて、しかもどこに置いてきたのかさえ記憶にないことも多い。

 

ということで、慢性的な傘不足に陥っており、現在は折りたたみ傘と100円ショップで購入したずいぶん小さめの傘の2本しか持っていない。

今朝はまだ雨は降っていなかったものの、予報ではこれから台風が接近、ということである。

傘を持って都内でのミッションに出かけることになったが、仕事道具と大きなリュックを背負った身に台風の影響のある雨だと、上記した2本ではいずれも役に立たないであろう。

 

ふと物置を見ると奥に緑色の大きな傘がある。

そういえば秘書も務める妻が

 

「そうね・・・よっぽどのことがない限り使わないほうがいいわ。」

 

と言っていた古い傘だ。

 

「壊れてはいないのよ。ちゃんと使えるし、しっかりした傘なの。けど・・・いろいろ問題が起こるかもしれないわ。」

 

とも。

 

私ごときでは使いこなせない、なにか聖なる力の宿った傘なのか??

 

しかしながら、今日のこの状況は “よっぽどのこと” ではなかろうか?

 

妻を説得してみたら意外とあっさり了承。

ついに私にも聖なる傘を使いこなせる力がついたと認めてくれたのか?!

 

意気揚々と出かけ、はたして予報どおり夕方から雨に。

天候を心配したクライアントからのキャンセルも多く、ミッションを早目に終えて、帰り支度を済ませた。

 

さぁ、聖なる傘よ!今こそその持てる力を解き放つのだぁーっ!

 

私は勢いよく傘を開いた。

 

「あああーーーっ!!!」

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正しくないギタリストのいる風景

正しくないギタリストの演奏会前日の過ごし方。

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新メニュー「アポカイブ」追加

おひさしブリーム!
キンツマの夫・キンツマンこと第1アーチストのキムです。

 

新メニューにわたしの書いた雑文の墓場的な「アポカイブ」なるコーナーを作りました。

どうしても暇で、なおかつ、後でものすごく後悔するような自虐的に無駄な時間の使い方をしたい方以外は決して読んではいけません。

得るものは何もないことを自信を持って保証いたします。

 

それではまた!!

 

 

 

なんとなくクリスチャン

友人の作曲家・ギタリストのアタナス・ウルクズノフが、たまにメッセージをくれる。

彼自身の自作自演だったり、彼の作品を○○○が弾いたという情報と、その動画が送られるのだが、私はそれをとても楽しみにしていて、ほとんどをFacebookでシェアしている。

 

彼からの最新のメッセージを見たのはたしか、垂石くんとのデュオ・コンサートの打ち上げの一次会でベロベロのときだったか、二次会でベロベロベロベロの状態のときであった。

 

小さなタブレットで、しかもフランス語。

そしてドイツのギターデュオ「グルーバー&マクラ―ル」の動画のリンク。

酩酊状態だし、動画を観れる環境でもないのでとりあえず「いいね!」っていうサムアップのマークだけ送信。

 

私はグルーバー&マクラ―ルの大ファンで、D・ボグダノヴィッチの「ソナタ・ファンタジア」から始まる彼らの「Attacca」というCDは世界中のギターデュオのCDの中でも最高の超名盤だと信じていて、前回の来日公演も聴きに行っている。

とにかく、もう本当に素晴らしいデュオなのである。

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週刊金庸太 

キンツマの夫こと第1アーチストです。

今年も、待ちに待った上越市はやまぎし農園の美味しいトマトが到着!オーナーの山岸さんは凄腕アマチュアギタリストなのです。

 

われらが埼玉県から東京都に昇格した「赤羽」を研究するために取り寄せた分厚い専門書全4巻も届く。

近年、オシャレ度をどんどん増している浦和に東京都昇格の先を越されないよう、戸田・蕨も頑張らなくては・・・。

4月1日

キンツマの夫、第1アーチストです。

Facebook上で昨年の4月1日にCD「ギタロマニーの凱旋」発売の報告をしたら全然信用されなくて大変でした。

エイプリルフールなんて何が面白いのかさっぱりわかりません。

今年も真面目に活動報告させていただきます。

 

昨年発売したCD「ギタロマニーの凱旋」ですが、カセットテープでの販売はないのかと問い合わせが殺到していたので、このたびいよいよカセットテープでの販売を開始いたします。

 

 

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ジュセルムを聴きながら

 

ずいぶん暖かくなりましたね。

今日は近所の梅を愛でようかと、

外に出てみたものの、、春の嵐が激しく吹き荒れ (/・ω・)/

飛び散る花粉にくしゃみのとまらないキンツマです。

 

早々に家に帰り、

おフランスのショコラと

第1アーチストの淹れたキャフェで

優雅なティータイム。

 

おお、ウマジ~ヌ( ̄д ̄) ジョセフィ~ヌ♡♡ コマンタレヴ~~?

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緊急速報!

 

 

コンサート・ヒマジン、

待望の第三アーチスト候補来日コンサート!!

 

 

明日2月22日、木曜19時~

コンサートします(^-^)

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ああ懐かしの昭和

 

みなさま、お久しぶりです。

昭和生まれ昭和育ちのキンツマです。

 

まあそれにしても、この冬は特別寒かったですね。

 

わたくし、風邪をひかないように毎日10時間睡眠を心がけております。

・・布団の中でいつの間にか懐かしい昭和の冬にタイムスリップしていたキンツマ。

 

やおらおきあがると、昔よく食べたコロッケを無性に食べたくなりΣ(゚Д゚)せっせとつくってみるのでした。これは神の啓示であろうか。

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「とりまたぎ」

戸田の銘菓「とりまたぎ」

 

季節がら、宅配有機野菜セットにかぼちゃが頻繁に入る。

しかも結構大きいので持て余し気味になる。

コロッケにしたり、煮物にしたり、コロッケにしたり、コロッケにしたりしているのだが、珍しく肉詰めの蒸し煮にしたときに使いきれなかったかぼちゃ部分に、キンツマが生クリーム、ホットケーキの粉、砂糖、卵など入れて思いつきでテキトーになんとなくスイーツらしきものを作った。

早速食してみたが、かつてこれほど完璧なまでに曖昧で特徴のない、スイーツらしからぬ味を追及したスイーツはなかったであろう。

これは冬場の餌を求めて近所をせわしなく飛び回っている鳥たちに意見を求めねばなるまい。

私は断腸の想いで自分の取り分から、鳥用に小さくちぎってベランダに並べた。そして三日目の朝、いまだに一粒も減っていない。

 

ここに戸田の銘菓「とりまたぎ」が誕生したのである。

 

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“不夜城”戸田でブツの交換

日付も変わり、妻が眠ったころを見計らって、日中にこっそり購入しておいたクラシックギター用の糸巻きを取り出した。

 

こんな時間ではあるが、アポヤン道ライフを支える重要なアイテムである「アポヤンド養成ギター」の糸巻きを交換するためだ。

 

我が組織が東南アジアの某国の職人に試作として作らせたこの養成ギターは、今や間違いなく私が自宅で一番長い時間弾いているギターだが、構造上、糸巻きとナット部分との角度がどうしても強くなるので、遊びの多い粗悪な糸巻きだと空回りして使い物にならない。

 

今回の糸巻き、ヤミレス家と関わりの深い名古屋のアラ〇組が密造・流通させているという噂のARIA製品、その中でも金額のかなり安いものではあるが、どっしりした質感と、手に良くなじむ黒いペグ、遊びの少ない可動性と、とても優秀で全く問題がない。

 

さて、このような類の仕事は人々が寝静まったあとに始めるのが私の流儀だ。

 

しかし、作業を開始はしたものの、私の電動ドライバーにはサイレンサーはついていない。

気づかれないように短時間でさっさと始末するにはサイレンサーは是非とも欲しかったところだが、近所のDIYショップの店員は “そんな電動ドライバーは見たことも聞いたこともない” と最後までしらを切りとおした。

きっとこの辺りの店はどこも対抗組織の縄張りなのだろう、裏ルートにコネのない私はサイレンサー付きをあきらめるしかなかったのである。

 

私は慎重に電動ドライバーの引き金を引き続け、回転数を上げないようにして騒音を必死で抑えつつ、必要最小限の穴だけをあけた。なんとか誰にも気がつかれずに片方の糸巻きを交換出来たようだ。

 

これ以上やると妻が起きてしまう可能性があるので、そうなると大変危険である。

そんなリスクを冒してまで結果を急ぐほどわたしも坊やではない。

もう片方は明日以降にすることにして、ウィスキーでもひっかけて眠るとしよう。

数時間後には「7時半に起きてゴミ出し」というもっとも重要な任務が待っている。

今日は週に二回の燃えるゴミの日なのだ。

失敗は絶対に許されない。

もし失敗したら私は組織から追われることになるであろう・・・。

 

・・・以上です、編集長~っ!!

クラシックギター史シリーズ その1

クラシックギターを愛する若い世代の皆さんにクラシックギター界の知られざる歴史をお伝えしよう。

 

ジュリアン・ブリーム、レオ・ブローウェル、ジョン・ウィリアムスの斯界の巨匠三人は、若かりし頃にトリオを組んで日本で活動し、テレビや演芸場で活躍していた。

 

極東の地で、ギターを弾かずにどこまで通用するかチャレンジしていたのであろう。

 

 彼らは“レツゴー三匹”と名乗り

 

「ジョンでーす」

 

「ブリームでーす」

 

「三波春夫でございます」

 

というギャグで一世を風靡した。

 

 画像左は最近の姿だが再結成をしてまた日本のお茶の間に戻ってくる相談をしているのかもしれない。

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演奏会でオカルト現象

【閲覧注意】*ショッキングな映像なので閲覧には充分ご注意ください。

 

かつてクラシックギターのコンサートの映像にこれほどまでにはっきりと超常現象、怪奇現象が現れたことがあるだろうか。

 

去る9月17日の金庸太のCD「ギタロマニーの凱旋」発売記念コンサートの映像を観た私は身体の震えをおさえることが出来ず、低く設定し過ぎたクーラーを止め、夜の11時半ぐらいから朝の7時頃までの間ぐっすり寝込んでしまったほどだ。

 

我々世代が幼い頃に恐怖したあのオカルト映画「オーメン」のダミアン少年の「666」の頭の刻印・・・まさか演奏中の私自身の頭に同じ現象が起きていたとは・・・。

しかもまさかアルファベットのあの文字があれほど大きくはっきりと表れていたとは!!まさかのダミアン越えだ。

しかし何故あの文字なのか?これはやはりエチュード戦士なんちゃらとかの呪いなのであろうか?

 

「オカルト・ガジェン・ガルシア・・・」何故か私の頭に浮かんだこのダジャレは何らかの啓示かもしれないが、そうでないかもしれないし、恐らくなんでもないであろう。

 

今後、呪いを防ぐには悪魔祓いの黒い粉やかぶり物が必要なのかもしれない。

もしかしたらあのエチュード戦士なんちゃらというのは未来から来た私自身なのであろうか・・・。

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夏はフェスティバ~ル 番外編

 

韓国滞在中は、いろんな場所でティータイムしました。

せっかくなので少し紹介してみようと思います。

 

 

 

まずはヤンピョンの韓国伝統お茶やさん。

フェスティバル会場の近くを散歩していて見つけました。

入口ににこやかなおじいちゃん。

昔の旅装束でしょうか。

 

 

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夏はフェスティバ~ル

大変、、御無沙汰しております(;・∀・)

キンツマです。

 

蒸し暑く過ごしにくい日が続いていますが、皆様お元気でいらっしゃいますか。

わたくしは寄る年波に勝てず、年々過酷な夏に適応できなくなりつつあります。

この夏は、酷い風邪と蕁麻疹に苦しみぬき、テンションダダさがりです。。。(/・ω・)/

 

蕁麻疹が落ち着いた7月18日~約一週間、第一アーチストが参加するという、韓国のギターフェスティバルに保養も兼ね、着いてゆくことにしました。

 

会場は、ソウル近郊のヤンピョンという街にあるヒュンダイの立派な施設でした。

漢江(ハンガン)というすごく大きな川が近くを流れているのが見えます。

 

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アルアイレンジャーに花束を

きょうは みやざきこどもぶんかせんたーで えんそうを しました。

えんそうまえに ていほうさんが えほんを よんで くれました。

よるは きじょうちょうというところで えんそうを します。
ぼくはぎゅうにゅうより「きりしま」というなまえのしょうちゅうのほうがすきです。

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埼玉グルメ紀行 第1回 最終回

 

ラ・ラ・ガーデン入口の交差点での信号待ちの際、一瞬親子が油断したスキを私は見逃さなかった。

彼らに気づかれないように体重をそっと左に傾けておいて、青になった瞬間に交差点を左斜めに進み、人ごみに紛れた。

彼らは気がつかなかったようで直進した。

駅に向かうメインストリートを我々は左、親子は右の歩道を歩き、東口から西口への抜け方を我々は駅の中を通り、親子はガード下を通った。我々のほうが近道だ。

このミスは親子にとっては致命的だ。これであっさり勝負はついた。

我々の勝利である。

 

西口のショッピングモール1Fにある二号店はあっけないほど、本当に空いていた。

Tシャツとジーンズの偉い人は、本当に偉い人だったようだ。

 

オーダーより先に、まずは席を取り(やっとイメージトレーニングの成果を発揮できた)、妻が食べてみたい豆花と仙草ゼリーの2種類を注文した。

サイズはM。やっと到着した親子も店内に入ってきたが、席には全然余裕があった。

先ほどまでの息詰まる攻防はなんだったのか?

しかし、勝利は勝利である。

 

暑い中をまだ列に並んでいるだろう1号店に残った人々には気の毒であるが、我々キム家の二名は店内の居心地の良い涼しい席に陣取り、勝利のスイーツに酔ったのであった。

 

戦いに火照った身体をクールダウンさせるシャリシャリの氷と、程よい甘さが身体と心に沁みた。

 

ありがとう赤羽!

埼玉県に赤羽があって本当に良かった。

赤羽がいつか名誉神奈川県になってもわたしたち埼玉県民は赤羽を永遠に忘れることはないであろう。(完)

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埼玉グルメ紀行 第1回 その4

 

10分ほど並んでいると制服を来た店員らしき男が出てきて、どうやら30分以上は待つことになるとのこと。

平日の昼に出直そうかと相談していると、Tシャツにジーンズ姿のちょっと偉い感じの人が出てきて、列に並んでいる我々に何やら地図を配りだした。

 

なんと2号店の地図である。

 

2号店が近々同じ赤羽にオープンするという情報はマダムS田から聞いていたが、調べたところ、このGWにプレオープン、本格的には8日が正式なオープンだと認識していた。

 

いずれにせよ2号店は駅前のショッピングセンターに入っているのでこちらの1号店の方が空いていると思っていたのだが、まだ情報が周知されていないのか、何と今現在空席があるとのこと。

 

・・・本当だろうか?

Tシャツにジーンズ姿なのに店員より偉い人だと思ったのは、よく考えてみるとおかしなことである。

知らないおっさんが勝手に地図を配ってデタラメを言っているのかもしれない。

しかし何のために?

 

誰も動こうとしない中、意を決して我々は列を離れた。

それを見ていた3人組の親子が我々に続いた。

いかん!ここで負けるわけにいかない!

しかし、急いでいることを悟られて相手を本気にさせてもいけない。

わたしはこの近辺で高校時代から20代半ばまで生活し、この店のすぐ近くの大谷環ギター教室に通っていたので、土地勘がある。形勢は有利なはずだ。

 

私はラ・ラ・ガーデンまで戻らず、あえて脇道にそれた。

すると、あろうことか親子は我々についてきた。

 

奴らは本気だ。

 

ゴール直前に私たちを抜いて先に店に入る気なのだ。

かと言ってこの陽気の中を本気で走って競争するのはお互いに避けたいところなのは間違いない。

勝負は東口から西口に抜ける時だろう。そこでラストスパートをかければいい。

 

私たちは彼らとの距離に注意しながら、慎重にペースを保った。(続く)→最終回

埼玉グルメ紀行 第1回 その3

 

埼玉県の象徴であるショッピングモール「ラ・ラ・ガーデン」の名前が商店街についているのは埼玉県内でもおそらく赤羽だけであろう。

近いうちに浦和や所沢より先に「名誉神奈川県」に昇格するかもしれない。

 

さて、「満月」から、お目当ての 「MeetFresh 鮮芋仙」はこのラ・ラ・ガーデンの挟んだ反対側、徒歩2分ほどのところだ。

 

マダムS田から「混むからオーダーするより先に席を取ったほう良い」と指令がきていたので、何日も前から、何百回もイメージトレーニングを積んできた。

おそらく店に到着して目で空席を確認したとたん、身体はいっさい無駄な動きをせず自然に滑り込むように着席することであろう。

あとは着席しただけで満足して帰らないように気を付けるだけだ。

 

ラ・ラ・ガーデンすずらん通り商店街を横切り、100mほど歩いて右に曲がれば「MeetFresh 鮮芋仙」だ。

商店街から一歩外れればここら辺はもう閑静な住宅地の様相、しずかで人影も少ない。

イメージトレーニングも必要なかった、こりゃ楽勝だな、と思って右折すると何重にも人が並んでいた。

 

はて、東京ディズニーランドとやらは赤羽にあるんだったっけ?と近づいてみると何と目指していた「MeetFresh 鮮芋仙」である。

先に席を取るもなにもまったく店に近づくことさえ出来ない。

我々は渋々、強い日差しをさえぎることも出来ない赤羽の地で並んだ。

こんなことならば列に並ぶイメージトレーニングもしておくべきであった(続く)→その4

埼玉グルメ紀行 第1回 その2

 

我々のような洗練された埼玉県民は、食事の前にデザートを食べてしまうような野蛮なことは、休日だけはしないようにしている。まずはしっかり腹ごしらえだ。

 

下調べをし、店のホームページもチェックし、休みではないことを確認した手打ちうどん“S”はゴールデンウイークの間はお休みの旨を伝える張り紙で我々を迎えてくれた。

 

しかし、これぐらいのことは埼玉県ではよくあることだ。

もちろん次の候補も下調べしてある。

 

次は、私がまだ若かりし頃、赤羽周辺の部落、浮間に住み、たしかまだ茨城県民として税金を納めていたころによく通った手打ちらーめん「満月」である。

個人的にはこちらのほうが第1候補であったのでしてやったりである。

 

ここもホームページで休みでないことは確認済みだったが、情報通りしっかりと営業していた。

もちろんこういうことも埼玉県ではよくあることだ。

 

数十年ぶりに晴れて埼玉県民として「満月」を訪れた私は懐かしい「ワカメ味噌らーめん」を、初めてこの店を訪れた妻はまったく懐かしくない「もやしあんかけ醤油らーめん」をオーダー。

 

皮も自家製で作られる絶品の餃子も忘れずにオーダーし、餃子の“ワンバウンド”用にライスを一つ注文、平和と調和を愛する埼玉県民らしく二人でわけあって食べた。

 

ワカメ味噌ラーメンを一口食べた瞬間に、数十年間頭の中で反芻してきた味の記憶が蘇り、その記憶をむさぼるように食べた。

 

やはりこの店は美味しい。

ツマも気に入ったようだ。

 

嬉しいことに、店の高齢のご主人も女将さんも元気な様子。私のことはまったく憶えていないようだが、私もお二人のことはまったく憶えていないのでお互い様だろう。埼玉県民はクールなのである。(続く)→その3

埼玉グルメ紀行第1回 その1

大の台湾びいきである、我々キム家の二名。

 

台湾出身のマダムS田からの情報を得て、日本に初上陸したばかりという「MeetFresh 鮮芋仙(ミートフレッシュ・シェンユイシェン) 」にGWの休みを利用して行ってきた。

 

普通、こういう店は東京都内のオシャレな街に出店するはずなのだが、どういう事情なのか、出店したのは“赤羽”である。

 

たしかに赤羽といえば、浦和、所沢についで埼玉県で三番目にオシャレな街である。それ故に赤羽周辺に住む実に9割以上もの住民が、自分のことを“東京都民”だと勘違いし税金を東京都に収め、数年後にやってくる東京オリンピックに浮かれているという。

 

まぁ、これだけオシャレだとこれぐらいの勘違いは無理もないことではあるし、きっとこの店のオーナーも東京都内だと勘違いして出店したのであろう。

 

私たちは、念願の台湾スイーツを食べるため、巨大な荒川を越える覚悟をした。

 

GWで混雑するJR埼京線に乗り込み、立ちっぱなしで乗り換えなし、約10分弱の長旅であったが、興奮のせいかまったく疲れることはなかった(続く)→その2

 

自分探しの旅 埼玉県深谷編

キンツマの夫こと第1アーチストです。フリーの立場でギターを教える、という不安定な職業は、まず生徒さんたちとの信頼関係を築くことから始まるといっても過言ではない。

そして、その基本は何と言っても、約束したレッスンスケジュールを守ることであることに異論はないであろう。

では、そのためにはどうすれば良いのであろうか?

その答えを探すため、今日予定されていたマダムM田のレッスンをドタキャンし、埼玉県の奥深く、深谷市に向かった。

朝7時過ぎに戸田市の自宅を出発、17号バイパスをクルマでひたすら走るのだが、走っても走っても同じ埼玉県である。いつの間にか東日本はすべて埼玉県に吸収合併されたのかもしれない。

途中で緑に少し隠れた看板に「〇田市」と出てきたときは、一瞬、戸田市に戻ってきてしまったのではないかと驚いたが行田市だとわかってホッとした。もうあきらめて本当に戸田市に帰ろうとした9時45分頃に深谷市にある酒蔵の映画館「深谷シネマ」に到着。

10時から始まった、お目当てのドキュメンタリー映画を一本見て、映画館のある「ふっかちゃん横丁」を徘徊し、さらにクルマを2キロほど走らせ「ニュー黒んぼ食堂」でランチをしたが、デザートの杏仁豆腐まで完食しても、わたしの求めていた答えは見つからなかった。

帰りは2時間弱で戸田に戻ることができ、夕方からの出張レッスンにはなんとか間に合い、こちらはドタキャンせずに済んだ。私のレッスンにかける一途な執念が通じたのだと思う。自分の責任感の強さをそら恐ろしく感じたほどだ。

それにして埼玉は広い。私のレッスンを受け続けてくれている生徒さんたちの心もきっとこれぐらい広いのだろう。ありがとう埼玉、ありがとう生徒さんたちよ!

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お花見

キンツマの夫こと第1アーチストです。

今週の月曜日は久しぶりに成増へ。

幸塚淑夫こと下赤塚テカ男センパイが成増の焼肉店「明洞」で母上とランチをするという情報をかぎつけ、キンツマと一緒に押しかけたのでした。

そして目論見どおりセンパイの母上にゴチになりました。

食事も済み、役目を終えた母上と別れた後、「天気もどんよりしてきたし絶好のお花見日和じゃないか~」というセンパイの提案で、昨年に続きテカリが丘公園へ花見に。

ご覧の通り、桜の木の満開の若葉が私たちを迎えてくれました。途中で風が強くなり砂埃が舞い上がるなど終始穏やかで快適な昼下がりでした。

センパイ、今日はありがとうございました!

また母上とランチをするときは誘ってください。もちろんディナーでも構いません、是非ご遠慮なくお知らせください。

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老眼狂騒曲 最終回 「裸で検眼を待つ男」

その軽井沢で購入した老眼鏡がここ数日見当たらないのである。

主に必要なない時を狙って、ある時はギター用の小物入れに、ある時はカバンの中からいきなり現れたりして私を驚かせていたのだが…。

 

30分後の老眼鏡の完成を同じフロアにあるTSUTAYAで本でも立ち読みして、タリーズでコーヒーでも飲んで優雅に待とうと思っていた計画はこれで見事に崩れた。小雨の降る中を自宅まで戻ることに。

 

帰宅するとすぐに捜索、部屋を探し、カバンをひっくり返し、小物入れを見るも軽井沢老眼鏡の姿はない。自らの運命を知って最後の抵抗をしてるのだろうか。

私はふと眼鏡店廻りの間ずーっと着ていたウィンドブレーカーの右側のポケットに手をやった。

すると何やらゴツゴツした感触が…

あろうことか数日前からこのポケットに潜んで今日は仲良く一緒に眼鏡店を廻っていたとは!

今まで重宝するでもなかったこの軽井沢老眼鏡に一気に愛着が湧いたが、クーポン1000円の魅力の前に一気にクールダウン。

そもそもなんで店にいる時に「旦那、わて、ここにいまっせ!」と知らせてくれないのだ!

おかげで二度手間である。わたしは軽井沢老眼鏡をポケットに戻すと急いで店に戻った。

 

閉店15分前に再び店に到着、ちょうど老眼鏡も完成したようだ。

物々交換の様に軽井沢老眼鏡を引き渡し、そして念願の新しい老眼鏡を引き取った。消費税を加えた5400円を握りしめて待っていたら「4320円です」とのこと。あら、クーポンって早速使えるのね。

 

かくして老眼鏡を眼鏡店で初めて作ったわけだが、いやはや快適。

CDライナーのごく小さな文字から、爪の先まで良く見えること。

試しにギター弾いてみたら、今まで二重に見えていた弦、フレット、指が全部ちゃんと見える!本来こうだったのか!

と驚くほど違う。

 

しかしながら、見えすぎて逆に怖くて弾けない!

これはいったいどういうことなのか?見えすぎちゃうと困るのかオレ?!

 

呆然とする私の頭の中ではマスプロアンテナのCMソングが流れ続けるのであった。

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老眼狂騒曲 その4 「桐島、老眼はじまってるってよ」

眼鏡市場から家に帰るなり布団に潜り、しばらくブルブル震えていたが、やはり男たるもの最初に決めたとおり3月中に決着をつけようと決意。

 

最近駅前に出来たTーFRONTという恥ずかしい名前の商業施設にZoffという眼鏡店があったはずだ。

 

事前にインターネットで値段を何度もチェック、今度は大丈夫だろう。

しかもすでにもう私は眼鏡店初心者ではない。立派な眼鏡店“初級者”なのだ!

 

「検眼からのご購入でよろしいでしょうか?」

 

私は横目で商品棚の値段をチェックしながら「お、お願いします」と答えた。今度は“お願いすます”と言わなかった。上出来だ。

 

Zoffの検眼は眼鏡市場より若干あっさりしたものであったが、店員さんに「ひらがながスラスラ読めてますね~」と褒められたので今日一番に気分が上がった。

ひらがなが読めて褒めらるのは一般的には小学校低学年ぐらいまでだろうが、私のように努力を惜しまなければ、50歳を目前にしても称賛を浴びることが出来るのだ。

老眼鏡の度数も決まり、いよいよ、緊張のフレーム選びに。

 

「あ、こ、この値段は、レ、レンズも込みでの値段なんでしょうか…」

 

恐る恐る聞く私に

 

「はい、5000円からすべて込みの値段です!」

 

と嬉しい答え。

 

金属性のフレームとプラスチック製とで悩んだが、軽くて初心者にも負担が少ないらしいプラスチック製に。もちろん最低価格5000円のラインナップからの選択だ。

 

フレームも決まり、30分で完成というところで「お手元にご不要の眼鏡はございますか?」と店員に聞かれた。

なんでも期間限定で、不要な眼鏡を下取りに出したら1000円クーポンがもらえるらしい。

不要なものといっても数年前に軽井沢の土産屋のような店で買った1000円ぐらいの老眼鏡しかない。

さすがに妻の眼鏡を持っていったら私自身が不要なものとして家を叩き出されるだろう。

 

「以前に1000円ぐらいで買った老眼鏡でもいいんですか?」

 

と聞くと、壊れてなければ本当に良いらしい。

どういうシステムなのかよくわからないが、ここはこの提案に乗るしかないだろう。

例え危険な罠が待っているとしても、男には避けては通れない時があるものだ…。(続く)→最終回

老眼狂騒曲 その3 「眼鏡店の中心で愛を叫ぶ」

「どうされました?」

 

店員さんは私のただならぬ焦りをみて心配そうに言った。

 

「あ、あの…すいません、もっと安いのないっすか?…すんません」

 

“すんません”と言ってしまったがもはやそんなことはどうでも良かった。

 

「当店の商品は16800円からになりますが…」

 

「で、でも“眼鏡市場”っすよね、実は成増に、成増ってご存知ですよね?で、そこに

下赤塚センパイっていう人が住んでいてそのセンパイが…」

 

私は店員さんにセンパイの武勇伝を話した。信じてもらえないかもしれないと思い、震える手で財布をこじ開け、センパイからもらった割引券を見せた。

 

「あぁ、これはALOOKさんが入っている店舗ですね。」

 

店員さんは納得がいったようで、店名は同じだが同じ系列ではないことを説明してく

れた。

 

「で、今月末まで使えるからセンパイが是非キンちゃんも、あ、キンちゃんってぼくのことなんですけど、キンちゃんも老眼鏡作れーっ!って…」

 

「はい、確かにこの割引券は来年の3月末日まで使えるものですね」

 

えーっ!来年の3月まで?!センパイも私も「2018年」という期限にまったく気がつかなかった。こういうミスはその日その日をやっと生きている「中年おじさんあるある」のひとつに違いない。

 

その後、店員さんは嫌な顔一つせず親切にも、そのALOOKとやらが入っている近辺の店舗の情報を調べてプリントアウトして渡してくれた。

検眼料だけでも払うと言った私ににっこりと笑顔でその心配はないことを伝えてくれてた店員さんには感謝しかない。

私の人生の目標リストに、「いつの日かビッグになったらフェラーリに乗って、この眼鏡市場に来て16800円の老眼鏡を作る」を加えさせてもらおう。ありがとう、眼鏡市場!

 

私は感動の涙を流しながら、逃げるように眼鏡市場を去った。(続く)→その4

老眼狂騒曲 その2「私を眼鏡店に連れていって」

 

“つい最近、お母さんに連れられて下赤塚の「眼鏡市場」で老眼鏡を一気に二つも作った”という下赤塚センパイの武勇伝をしっかり聞き、自宅からほど近い「眼鏡市場」に勇気をもって突入。

何といっても眼鏡店に入るのは人生で初めて、敬愛するセンパイの様に母と一緒に来ればよかったと激しく後悔した。

 

「今日はどのようなものをお探しですか?」

 

…来た、店員来た。落ち着け!自信を持って答えるんだ!

 

「ろ、ろ、老眼鏡を探して…るような探してないような…」

 

「検眼からのご購入でよろしいでしょうか?」

 

「よ、よろしくお願いすます」

 

・・・い、いかん、「すます」と言ってしまった…。

しかし滑舌が悪いのが幸いして気が付かれなかったようだ。

よし、まだ運は尽きていないぞ!

 

この後、丁寧な検眼をしていただいたが、幸い老眼以外にはほとんど問題がなかったようで、視力も1.5はあるそうだ。

これまで努力を惜しまず、一生懸命に、自分の人生から勉学を出来る限り排除してきたことによる、この素晴らしい成果を誇らしく思い、俄然勇気が湧いてきた。

検眼の後半では出てきたひらがなもハキハキと答えられたと思う。母がいればきっと褒めてくれたであろう。

度数を合わせせるためにレンズを入れ替えられる眼鏡をかけて記念撮影を出来るまでに心に余裕が出てきた。

 

「それではフレームをお選びになってください」

 

私は余裕の足取りで店内をゆっくり歩きフレームを、いや正確には値札を見て回った。

 

しかし、何かがおかしい。

 

店内を何周してもどれも一万円台後半からそれ以上のものばかりなのである。

下赤塚センパイが作った二つの老眼鏡はそれぞれ5000円ぐらいのものと高いほうで9000円ぐらいのものだったはずである。

次第に焦ってきた私は店名を何度も確認した。

 

いや、間違っていない!どうなっているのだ!

 

やはり私のような眼鏡初心者がひとりで眼鏡店に入るのは危険だったのか!

 

「す、すみませ~ん!」

 

私は泣き声を上げないように必死の努力をしながら店員を呼んだ(続く)→その3